風が冷たく、鹿もまあるく縮こまる季節。
自然界では陽気が陰気に覆われ、万物が閉ざされる時期となり、生きものたちはゆっくりとした休みの期間に入ります。
そこで、今回は植物の『冬の機微』に触れてみます。
植物たちにとってこの時期は、一見ただ寒さに耐えているだけのように見えますが、そこでは越冬への準備が着々と進んでいます。
あるものは、秋に生まれた子孫(タネ)が春を無事に迎えるための期間、またあるものは春の開花に向けて、しっかりと養分を蓄える休眠の期間。
それぞれの植物にとって冬は、最も大切な"準備の季節"なのです。
中には、その寒さを体感しないと春が来ても、芽や葉っぱを展開できない植物も多くいます。それらの植物にとって冬の厳しい寒さこそが、春にひと花咲かせるために必要な時間となります。
人も等しく、春に花開くためには冬からの準備が必要です。
師走となり歳末の気配も相まって、気持ちの逸りに連動し、知らず知らずのうちに身体も縮こまってしまいます。
身体をしっかりと解し、忙しなさに心をなくさぬよう、自分だけのホッとできる温かな時間を取り入れて。
この時期に、新年を迎えるための養分をしっかりと蓄えていきましょう。
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