街の空を仰げば、街路樹が密やかに色を染めあげ、遠くの山々も赤、黄色、緑と彩りが踊り、まるで錦の装いに。
そんな中、北の大地北海道では紅葉は終わりを迎え、
豊かな自然たちは雪化粧をはじめています。
北海道では、いま(十一月)が一番寒いとされ、驚くことに本格的に雪が街を覆い出す頃の方が雪の性質上、熱を維持しやすいのだそう。というのも、降り積もった雪は断熱性能を持ち、加えて防風の役割もしてくれるのだとか。そう聞くと、雪は寒冷地の営みには欠かせない存在なことがわかります。
寒さの象徴である雪が降り積ることで、人を温める存在へと変化する。人々は雄大な自然の営みを遮ったり退けるのではなく、心構えを持って受け止め、それらをこうして暮らしに役立てながら大切に日々を過ごしています。
巡る季節とどう向き合うか、改めて考えてみれば新たな発見と出会えるのかもしれません。