冬至の日を境に、七十二候は新しい暦へと移りました。
「乃東生(なつかれくさ しょうず)」です。
冬至の夜は、ゆっくりと柚子湯を楽しまれた方も多いのではないでしょうか。
冬至は1年でいちばん昼が短く、夜が長いとき。
これから少しずつ日が伸び、やがて春の訪れが近づいてきます。
とはいえ、寒さはここから極まります。
この時期、植物はそろって枯れてゆきますが
そんな中でも芽を出し始める植物があります。
それが、「乃東(なつかれくさ)」です。
夏の盛りにはすっかり黒ずみ、枯れゆくことから
この名前がつけられました。
もしかすると、寒さに耐えながら生きる花が
道端に咲いてあるかもしれません。
お出かけの際、散歩しながら冬の花を探し見つめる…
そんなひとときを過ごしてみるのも、今の季節ならではの楽しみです。
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【七十二候とは?】
1年を72に分けて、気候や動植物の変化を知らせる暦のこと。
四季を重んじる日本で、大切に受け継がれてきました。
約5日ごとに、こまやかな季節の移ろいを感じる、
素敵な風習です。
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