梅雨入り前後から夏にかけて、「あれ?なんか虫が増えてきた…」と感じる人も多いはず。
実はこの時期、気温や湿度の上昇とともに、コバエや蚊、ゴキブリといった“家の中の虫たち”が本格的に活動を始めます。
虫トラブルはちょっとしたストレス。とはいえ強い殺虫剤を毎回使うのも気が引けるし、においも気になる…。
そこでおすすめなのが、自然の恵みであるアロマを使った虫対策。
今回は、いい香りで気分もリラックス、しかも実用的に虫よけができるという、まさに一石二鳥の暮らしの知恵をご紹介します。
"発生源"を見直す
虫対策は「寄せつけない」だけじゃなく、「寄ってこない環境」を整えることがカギ。
コバエが好むのは、生ゴミや排水口、湿ったコンポストなど。ゴミ箱のフタをしっかり閉めて、 ヒノキ精油を使った消臭スプレーを常備するのも効果的です。
使い方は簡単、ゴミ箱や排水口など気になる場所に数回吹きかけるだけ。シンク周りに吹きかけて拭くのも◎
ヒノキには消臭・防虫・抗菌作用が期待でき、ゴミ箱やキッチン周りにも安心して使える優秀アイテムです。
(過去の記事:「簡単!アロマスプレーの作り方」)
虫よけ&クールダウン
「すぐ使いたい」という人にぴったりなのが、ハッカ油スプレー。ミントのような清涼感ある香りは、蚊やゴキブリ、ハエなどの虫を遠ざける効果が期待できます。(ハッカ油はドラックストアや薬局で購入できます。)
〈ハッカ油スプレーの作り方〉
・無水エタノール:10ml
・ハッカ油:10〜15滴
・精製水:90ml
すべてをスプレーボトルに入れてよく振れば完成!
子供やペットにも比較的安心ですが、直接肌に触れる場所には使用量を控えめにするなど注意を。
また、ハッカ油は2〜3時間程度で揮発するため、こまめなスプレーが効果的です。
クルマにも1本、アロマ虫よけを
意外な盲点が車内の虫問題。とくに駐車中の車は高温多湿になりがちで、虫が入り込みやすい環境です。
ハッカ油スプレーやユーカリ・レモングラス精油を使った携帯用スプレーを車内やバッグに忍ばせておくと、外出先でも手軽に虫対策ができます。
植物がもつ昆虫"忌避"作用
アロマを使った虫対策は、科学的にも注目されています。
公益社団法人 日本アロマ環境協会の調査では、コバエに対するヒノキ精油の忌避作用が確認された実験結果が報告されています。
また、ユーカリ・レモングラス・シトロネラ・ゼラニウムなどの精油も、さまざまな虫に対して高い防御力を発揮。人工的な成分に頼らずとも、植物の力で快適な暮らしをつくることが可能なのです。
(参考:https://www.aromakankyo.or.jp/basics/literature/new/vol25.php)
今年の夏は、いい香りで虫対策。
アロマを暮らしに取り入れて、快適な毎日を始めませんか?