新年を迎え、早いものでひと月が経とうとしています。
今回は日本の季節の基準点でもある「二十四節気」について。
「二十四節気」とはいったい何を指す言葉でわれわれ日本人と
どんな関係をもっているのか。
四季の目覚めの項、「立春」を間もなく迎える今日に改めて触れていきます。
二十四節気とは
「二十四節気」とは、季節のうつりかわりを示すために一年を春夏秋冬の四つに分け、さらにそれぞれを六つに分け季節を表す名前をつけたもの。
そしてひと月の中には「節気」と「中気」という二つの季節区分が交互にあります。
・「節気」とは・・・立春、啓蟄、清明、立夏…と立春から奇数番目のもの。
・「中気」とは・・・雨水、春分、穀雨、小満…と立春から偶数番目のもの。
つまり、二十四節気はおよそ半月ごとに季節の変化を示していることになります。
四つの区切りのなかには、日の長さを知らせるもの、万物の目覚めを尊ぶもの、草木の賑わいを見守るもの…さまざまな自然の変化を切り取った言葉が配置されています。
「二十四節気」ひとつひとつに目をやると
自然を今よりも近い存在として捉え、つぶさに観察していたことがわかります。
"うつろい"を愛する日本人の感性は、こうした自然の機微を捉える細やかな視座から育まれていったのかもしれません。
今わたしたちが自然の豊かさに目を向けて「喜び」として感じられるのも、そんなかつての人々精神が宿っているからなのかもしれません。
感性の豊かさ、暮らしの知恵、自然との共存…
古来の人々の「暮らし方」を知る度に、現代に生きる私たちへのヒントが数多くあることに驚き、感動します。