若葉の香り漂う風には、成長盛んな樹木からでる香り成分"フィトンチッド"が含まれているといわれています。
このフィトンチッドは、森の中にいるときのような心地よさや清涼感をもたらすとされ、
清々しい空気を感じる森林の香りとして、多くの人に親しまれています。
そんな森林に香るフィトンチッドを存分に浴びるのにおすすめなのは『雨上がり』。
水分をたっぷり含んだ木々の葉や幹、地面から強く立ち上がる香りを、鼻や口からいっぱい吸い込んでみましょう。
森林浴はもちろん、公園や街路樹の木漏れ日を楽しみながら、自然の恩恵を受け取りましょう。
視覚で春と夏を見分けるとしたら、ある日ふと花よりも青葉、若葉の美しさに目がいくようになることが夏のはじまり、といえるのではないでしょうか。
「みどり」は元々、この新緑の季節の草木、とくに「若葉」を意味した言葉で、「芽出る」が語源ともいわれています。
ときには自然豊かな森の中に足を運び、人工的な香りでは得られない、
「野生のグリーン」の力強さややさしさにふれてみるのもおすすめです。
自然の風景と香りに包まれる時間は、きっとあなたの内側にも静かな調和をもたらしてくれるはずです。